ーー「心」といわれれば、
そこまで僕がいっとるかわかりませんが。
また、精神主義だけで果たしていいのか
もわかりませんけれども、
要するに、
魂の入っていない
技術とか
戦法とか
練習をいくらやっても、
その人のためにならないということだけは
確実でしょうね。


だから、ひとつのプレーをやると、そのなかにも、常にボールに血を通わせと僕はいうてるんです。

おまえのいいところに放ってやると。
受けるやつは、ここへ放ってくれ、
そしたら俺は抜いていくぞ。
その「心」が、ピューッと続いていく。
そこへ球がスーッといく。
そこに、
球に血が通っとると僕はいうんですよ。

(昭和58年12月12日収録 テレビ東京「鈴木文弥のビッグ対談」からの抜粋 大西鐵之祐)

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