4年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。ゆっくり休んでください。

 1999年12月25日。大学選手権2回戦観戦のため始発の新幹線「のぞみ」で現在住んでいる博多より大阪へと向かった。試合を見て感じたことは早稲田ファンが大阪には少ないということと、スクラムが弱かったことということと、ミスが多かったということです。
 観戦記としてはここまでで、あとは誠に勝手ながら思ったことを率直に述べさせていただきます。生意気なことを書きますが、お許し下さい。

 やはり今のメンバーのままでは学生日本一を目指すのは厳しい。早稲田も人材確保が必要である。推薦枠を拡大し、高校生に対する早いうちからのスカウティングが不可欠である。日本全国より有望な選手のみかき集め早稲田を強くしなければならない・・・ってなことを本気で思うようになったら私は早稲田のOB会をやめます。

 おい、これを読んでいるOBども、何をやっているだ。あなたはワセダラグビーに対して何をしているというのか。現役が負けているんだぞ。何を考えているんだ。

 今の現役よりも小さい体で勝ってきた「黄金期」と呼ばれたOBは何をやっているんだ。どうして、劣勢のスクラムでの対処法を教えてあげられなかったのか。どうしてミスに対する意識改革をしてあげれなかったのか・「ワセダラグビーが今の自分を育ててくれた」とよく耳にしますが、自分が卒業したら終わりなんですか。自分の知っている後輩がいなくなったら適当な応援になるものなんですか。

 以上のようなことを思っていないのならば伏見に来て下さい。一生懸命やっている練習を、試合を見に来て下さい。現役に直接声をかけてください。彼らは、本物の、ナマの声を欲しがっています。

 昔のOBだったらどうしていたか。今あなただったらどうしているか。もちろん考えることも、自ら経験することも彼らにとって大切ですが、今の現役にはOB一人一人の声が必要だと思います。彼らは今も変わらず真面目です。ただ無知なのです。

 確かに、ミスに対する認識の甘さが現役にはあると思います。しかし、それを教え、伝えていないのは我々OBの責任です。

 現役は我々OBの鏡だと思います。現役の過ちは我々の過ちです。「低迷」などとひとくくりにされて久しいですが、毎年毎年、悔しい思いをしているOBがいるのです。これから先、後輩にそんな思いをさせないためにもこれをよんでいるOB、あなたが動いてください。「弱いから」、「慶應もやっているから」、という理由だけでスカウティングしても強くはなりません。

 熱きハートのみがワセダを強くします。目覚めるのは、我々OB自身です。

ワセダラグビー部OB会報 2月号からの抜粋

これまでのOBからのメッセージ

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